蟲師 シーズン1を不思議なチカラ持ち+オタクが語る
私は結構なアニメ好き、いや、正直言ってオタクなんです。
若かりし時は、BLEACHでレイヤーなんかもやっていたりしました。
いや、若かった。やっといて良かった。
そんな私の根本は40代になっても、変わるはずはなく…
サブスクによって、今まで見ることが出来なかった作品も見れてしまうわけです。
学生時代、一部地域に毎回入っていたような地方の住人は、アフタヌーン系や大人が見るようなジャポニメーションは、見れないわけです。
そんな私が、今、
ああ…やっぱりいい…堅いせんべいを噛み締めるように味わっているのが、漆原先生の「蟲師」です。
私はAmazonプライムに入っているので、そのままdアニメストアに入って見ています。
ちょっと前までは、うーん、もう少し作品数が増えればなあ…て感じだったんですが、いやはや、昨今のサブスクの進化は早い早い!
1980年代のアニメや劇場版まで見れて、感涙!
ちなみに私は、可憐で美麗なイラストで、心が
ほぉぅ…
となった「風の大地」が見れて、悶えておりました。
話が逸れましたが、「蟲師」、初期アニメはなんと15年以上前の2005年!
無茶苦茶、丁寧に作り込まれています。
2021年の今見ても、全く見劣りしない、作り手のこだわりと情熱と忍耐さえ感じる仕上がりです。
山深く、立ち込める霧のかすみ具合、苔の匂いや、神域に入ってしまった時の、うすら寒い、これ以上は進んではダメな気がする…そんな背景はもちろん、蟲たちのクルクル重量を超えた動きや、光そのもののような有機物でも、無機物でもない、しいて言うなら
エネルギー体?
のようなこの世の生き物でない感、そんな人の断りを超えた動画ワーク…
蟲師シーズン1第一話 緑の座より
今はCG、3D CG当たり前なアニメなんですが、それとは全く違う、人の温もりが感じられる人物の動画ワーク。
CGの滑らかすぎて、ヒト感がない感じに、違和感を感じてしまう私は、とても好きです。
これが正解のアニメも、あるんですけどね。
作品によって、タイプ選別してほしい…というのが、30年以上アニメ見てきたオタクは思うんです。
作画、動画アニメーター、これはタヒしただろうなあ(漫画的な意味)と、その丁寧な作り込みに現場を思いました。
ありがとうございます!作品を残してくれて!
漆原先生の媚びない絵も、良い感じ再現されていて、わかってるなあ…と思うんです。
私のような民俗学好きにも、血がわく風土感たっぷりなアニメに仕上がっています。
私はギンコのように蟲が見えるわけではないですが、少々不思議なチカラがあって、この世の次元とは違う物も見えたり、感じたりするんですが、おそらく漆原先生も、わかる人だと思います。
何故って?
感じられる人、見える人にはわからない動画やシーンが、随所にあるからなんです。
はい。
お!
今の、私がよく見る時のヤツやん!
て、何度か巻き戻して見てしまう回が、結構あるんです。
例えば、スッと廊下を横切り、サッと部屋に消えていく、白い何か。
影なのか、物資なのか、説明できない。
だが、見える。
蟲師シーズン1第一話 緑の座より
これなんかは、私の日常では非常によくあるし、アニメ内でも、そう!これ!と力説したくなる具合に、上手く表現されています。
全てが、おどろおどろしく、歪で、邪悪な存在では、実は無かったりします。
「彼ら」つまり蟲師でいう蟲は、我々が生きている三次元の物質次元とは違う、他の次元の住人です。
すぐ隣にある次元なんだけれど、気づける人と、気づけない人がいる、ということです。
ギンコもよく、
「ただ、そこにあるようにして、あるだけ」
と言っていますが、そんな存在も確かにあるのです。
長くなってきましたから、次は、
「ただ、あるようにして、そこにあるだけ」
について、書いていきたいと思います。